2013年5月24日金曜日

34回生 工藤裕也さん

スタッフ(以下、ス):では、インタビューを始めさせていただきます。

          よろしくお願いします。
工藤さん(以下、工):よろしくお願いします。

ス)在校当時の思い出をお聞かせください。

工)学祭の演劇でグランプリをとれたことがとても印象に残っています。
高校は無遅刻、無欠席ながら、センター試験の日に、体調を崩し途中退場してしまいました。「倒れるまでは自分の限界ではない」と思っていたので、1日に20時間くらい勉強していました。 
ということもあって、高校3年生は喜怒哀楽な1年でした。
ちなみに部活はテニス部に所属していました。でも、ガタイが良いのでラグビー部の勧誘を受けたこともありました(笑)



 ス)高校卒業後の進学先と学生生活についてお聞かせください。

 工)名古屋外国語大学外国語学部英米語学科に進学しました。
高校時代は英語が話せませんでした。ALTの先生と話さなかったことから、文集には「外国人嫌い」と同級生に書かれるほどでした(笑) しかし、出来ないことがあるのが嫌いなので、外大に進学しました。
大学時代は、吉野家で夜勤のアルバイトをして、学費を払っていました。だいだい睡眠時間は3時間程でした。
高校に引き続き、大学でもテニスを続け、2年連続で全国大会に出場し、3年次にはダブルスでベスト16に入りました。
勉強は、成績の評価はB以上をとると決め、もしBをきったら大学をやめるつもりでいました。このような経歴から、自分に自信はあったし、就職活動で落ちるとは思いませんでした。実際、10社受けたうち5社内定をもらい、4社は最終面接まで残りました。


ス)現在の職業とその内容についてお聞かせください。

工)保険会社でファイナンシャルプランナーとして、個人のお客様に「生活設計の重要性」を説き、リスク管理の一つとして、生命保険をオーダーメイドで設計しています。
 自分は学費を自分で払っていて苦しかったので、そういう思いを子供たちにしてほしくない、と思い、この仕事を選びました。
お客様の役に立つために資格を取得したり、情報収集をしたりしています。
また、相手の期待を上回り、更に2割プラスする「工藤クオリティー」でお客様におもてなしするようにしています。
また、ボランティアとして大学でキャリアサポートもしています。
どういう学生生活を送っていくべきかを伝えたり、面接の受け方、履歴書の書き方などを指導したりしています。




ス)千種高校で学生生活を送ってよかったと思うところをお聞かせください。

工)今の自分があるのは千種にいたからだと思っています。校風が自由で、やるもやらないも自由だったからこそ「やりたいと思ったことはやる」という考え方になったと思いますし、周りにすごい人がたくさんいる千種の環境たったからこそ、自分も「極めて」いけたと思っています。


ス)座右の銘を教えてください。


 工)座右の銘というか、常に心にある言葉はいくつもあります。「やりたいことはやる」というのもそうですし、常に「波風立てながら歩いてやる」と思っています(笑)。もちろん、悪い意味ではなく良い意味で。



ス)千種の在校生に向けてのメッセージをお願いします。

工)夢を持ってください。そして、それを叶えてください。やらない未練よりやってダメだった方がマシです。自分自身で夢を見て、そして叶えること。それが大事です。


ス)未来の千種生へのメッセージをお願いします。

工)努力は必ず報われます。人それぞれ、きちんと努力を続けていれば結果は得られると私は思っています。9割5分の人が途中で諦めてしまうのです。ですから、残りの5分の人になってください。
  一度、努力をしたことがあれば、後に再びエンジンをかけてやらなきゃいけないときもかけられるようになると思います。千種はそういう自分から努力のできる人になれる学校です。ぜひ、千種でそういう人になって、その後、大学や社会で活かしてほしいと思います。


今回、工藤さんにお会いし、お話しさせて頂く中で、本当にパワフルな方で、お話しするだけでそのパワフルさを分けていただけるような方だと感じました。常にその時求められているものの、ひとつ上を目指していらっしゃって、「相手にどうしたら喜んでもらえるかを考えて、相手の期待の2割増しで返す」というお言葉はとても印象的でした。
工藤さんのお言葉はとても印象的なものばかり、明日からの生活や将来に活きるお言葉がたくさん詰められたOB訪問となりました。
工藤さん、ありがとうございました。

47回生 松岡優・沖村里咲