スタッフ(以下、ス):では、インタビューを始めさせていただきます。
よろしくお願いします。
宮部さん(以下、宮):よろしくお願いします。
ス)在校当時の思い出をお聞かせ下さい。
宮)まず、僕の学年は複合選抜制度で入学した最初の学年でした。入学当時は、(入試制度の改正により、)僕らの卒業時に千種のレベルが落ちてしまうことがないように、よりがんばろう、と思ったのを覚えています。下げちゃったかも知れませんけどね(笑)
部活は野球部に入りました。日没まで毎日練習して…僕らはあまり強くなかったので、ラグビー部との領土権争いもありました。引退試合で僕は補欠でサードベースコーチだったのですが、そのときに自分は野球をやるというよりは、見る立場で仕事がしたいなあと思うようになり、元々アナウンサーにはなりたかったので、そういう道に進むために高校3年の夏から受験勉強を始めました。
ス)どのように進学先を選びましたか?
宮)アナウンサーというと、早稲田のアナウンサー研究会というサークルがありまして、そこにいけばアナウンサーになれる、という勘違いがあり、早稲田を第一志望にしました。
ス)進学先、学生生活についてお聞かせください。
宮)僕は浪人して早稲田の人間科学部に進学したわけですが、そこはスポーツマンが多い学部でした。そんな環境で僕はスポーツ関係の勉強をしながら、サークル(アナウンス研究会)の勉強に励みました。サークルには先生などはおらず、先輩が後輩に指導をするという仕組みでした。で、早稲田の野球部の試合を神宮球場で実況する、という練習をするようになりました。
ス)現在の職業とその内容についてお聞かせください。
宮)僕はアナウンサーという立場で、ドラゴンズを応援させてもらっています。CBCは名古屋では唯一ラジオとテレビの兼営局ということで、僕は、シーズンオフは火曜から金曜にラジオでドラゴンズ応援番組をやっており、それ以外にもニュースを読んだりテレビで野球中継をしたりしています。
宮)やっぱり、「自由だ!」ってとこですよね。(笑)一泊LTでの討論の話が今でも生かされています。あのときあんなこと考えていたなーって。あとよく覚えているのは、生徒総会の自由討論で、ある女性が「自由を強制しないで下さい」と、本を小脇に抱えて発表していたことです。学祭やら体育会やらみんなで行う行事が多い千種ですが、彼女はきっと一人で本を読む時間がもっと欲しかったのでしょうね。部活や行事で忙しいことに充実感を覚えていた僕にはそれがすごく印象に残っていて、忙しいだけではだめで、仕事を置いとける時間というものが大切なのかなーということを感じさせてくれた出来事です。それも、千種でよかったと思うことのひとつですね。
ス)座右の銘を教えてください。
宮)僕は仕事上サインを書くことがたまにあるのですが、そこに絶対「心の実況」と書くようにしています。実況には喋りで絵を作る(映像を伝える)という責任があると思うので、そこに心を入れないと、機械的な実況ではつまらないと思うんですよ。なので、それが座右の銘ですかね。
ス)千種の在校生に向けてのメッセージをお願いします。
宮)色々と問題はあると聞きますけど、いい学校であることは今話したことから少しでも伝わるんじゃないかな、と思います。
宮)僕らが出た学校がどんどん活躍してもらいたいですし、僕もOBの一人としてこそっと応援させてもらっています。(笑)ぜひ千種高校に入って一緒にお仕事ができるようになればなあと思います。がんばってください。
今回の訪問はラジオ番組の見学までさせていただいて、とても貴重な経験となりました。宮部さんはとても気さくな方で、他にも在校当時の先生のお話や、憧れのアナウンサーの大先輩のお話もしていただきました。ここには書ききれなかったお話もあるので、ぜひ動画もご覧下さい!
第一部:
第二部:
インタビュー後に、宮部さんからわたしたちスタッフに逆インタビューも行われたのですが、わたしたちの話を真剣に聞き、さらに質問し、話をどんどん促していく様子に、わたしはただただすごいなあと思っていました。宮部さんとお会いして、わたしはひとつのことに真剣に、そして楽しんで取り組む大切さを学んだ気がします。
宮部さん、素敵な時間をありがとうございました!
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